COLUMN コラム
MissAVは危険?見るだけで捕まる?ダウンロードの違法性と運営元を解説
目次
MissAVを見たあとに、「再生しただけでも捕まる?」「ダウンロードを押してしまったけど大丈夫?」と気になっている人もいるはずです。
先に答えると、違法に配信されている映像でも、ブラウザ上で見たり聞いたりするだけなら違法ダウンロードには当たりません。 動画を見るために一時的なキャッシュが作られる場合も、それだけで著作権侵害にはなりません。文化庁の違法ダウンロードに関するQ&A
動画をスマホやパソコンへ保存すると話が変わります。違法配信だと知りながら映像をダウンロードした場合は、私的利用でも違法になることがあります。
MissAVで気をつけたいのは著作権だけではありません。アダルトサイトの動画再生ボタンや広告から、偽のウイルス警告へ誘導される事例も確認されています。
すでにMissAVを利用した人は、まず「動画を見ただけか」「端末へ保存したか」を確認してください。偽の警告が出た人は、通知の許可、不審なファイルの保存、パスワードやカード情報の入力をしていないかも見ていきます。
MissAVを見るだけで捕まる?ストリーミング再生の扱い
MissAVの動画をブラウザ上で再生しただけなら、動画ファイルを端末へ保存した場合とは扱いが異なります。
「見た」という行為だけで違法ダウンロードをしたことにはなりません。
ストリーミング再生は違法ダウンロードに当たらない
ストリーミング再生では、動画データを受信しながらその場で映像を表示します。
ここで「データを受信しているなら、結局ダウンロードしているのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
動画を見る際には、再生に必要なデータが一時的に端末へ保存されることがあります。ただ、通常の閲覧に伴って作られるキャッシュには著作権法上の例外規定が適用され、著作権侵害には当たらないとされています。
たとえば、
・動画ページを開いた
・再生ボタンを押した
・ブラウザ上でそのまま見た
・見終わってページを閉じた
という利用です。
この流れと、MP4などの動画ファイルを自分で端末へ残す操作は同じではありません。
無修正動画の視聴と刑法175条の関係
MissAVについて調べていると、「無修正動画を見たこと自体が犯罪になるのでは?」という疑問も出てきます。
刑法175条では、わいせつな文書、画像、電磁的記録などを頒布する行為や、公然と陳列する行為などが規定されています。電気通信を使ってわいせつな電磁的記録を頒布する行為も対象です。
画面に表示された動画を単純に見る行為は、刑法175条で規定されている「頒布」や「公然陳列」とは異なります。
配信している側に刑法上の問題があったとしても、動画を見た利用者が同じ行為をしたことにはなりません。
閲覧履歴やIPアドレスからの個人特定
「IPアドレスから住所が分かって捕まるのでは?」と心配になる人もいます。
Webサイトへアクセスすると通信にIPアドレスが使われますが、サイト側がIPアドレスを見ただけで、その場で氏名や自宅住所まで分かるわけではありません。インターネット回線の契約者情報はプロバイダが保有しています。
ネット上で見かける「AVをダウンロードした人のIPアドレスが開示された」という話では、BitTorrentなどのP2Pが使われているケースがあります。
BitTorrentは動画を取得するだけでなく、取得したデータを他の利用者へ送信する仕組みを持っています。権利侵害データを送信可能な状態にしていた利用者について、IPアドレスをもとに発信者情報の開示が争われた裁判例もあります。
BitTorrentで動画を共有した人のIP開示事例と、MissAVをブラウザで見ただけのケースは別です。
MissAVから動画をダウンロードした場合の違法性
動画をスマホやパソコンへ保存すると、ストリーミング視聴とは扱いが変わります。
「無料で見られるから保存してもいい」というわけではありません。
料金がかからないことと、著作権者の許可を得て配信されていることは別です。
違法配信と知りながら保存すると私的利用でも違法
違法にインターネット配信されている音楽や映像だと知りながらダウンロードする行為は、自分だけで見る目的でも違法になります。
たとえば、
「正規配信ではないと分かっているけれど、自分しか見ないから保存する」
というケースです。
誰かへ送り直す予定がなくても、「自分用なら自由に保存できる」という扱いにはなりません。
動画を保存するのであれば、その映像が権利者の許可を得て配信されているものかどうかが問題になります。
違法ダウンロードが刑事罰の対象になるケース
違法ダウンロードは、条件によって刑事罰の対象にもなります。
録音・録画された作品で、正規版が有料で提供されているものについて、著作権などを侵害する配信だと知りながらデジタル方式で録音・録画した場合、2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金、もしくはその両方が規定されています。違法ダウンロードの刑事罰と条件を確認する
刑事罰の対象になるかは、
・正規版が有料で提供されている映像である
・著作権などを侵害する配信だと知っている
・その状態で動画を録音・録画した
といった条件で決まります。
また、この違法ダウンロードに関する刑事罰は親告罪で、権利者からの告訴がなければ公訴を提起できません。
動画を見ただけのケースと、動画ファイルを端末へ残したケースでは、ここに大きな違いがあります。
ダウンロードボタンを誤って押した場合の考え方
「保存するつもりはなかったのに、間違えてDOWNLOADを押した」という人は、実際に動画ファイルが保存されたかを確認します。
スマホなら、
・「ファイル」アプリのダウンロードフォルダ
・ブラウザのダウンロード履歴
・写真や動画の保存先
パソコンなら、
・Downloadsフォルダ
・ブラウザのダウンロード一覧
を見れば、ファイルが残っているか確認できます。
DOWNLOADを押したあと広告ページへ移動しただけ、別タブが開いただけで、動画ファイルが端末に残っていなければ動画の保存は完了していません。
MP4などの動画ファイルが残っている場合は、ブラウザで再生しただけのケースとは異なります。
MissAVが違法サイトと言われる理由
MissAVが違法サイトや海賊版サイトと呼ばれる背景には、著作権を巡る訴訟があります。
サイト側が著作権を侵害していても、動画を見た利用者まで同じ著作権侵害をしたことにはなりません。
利用者側で問題になるのは、違法配信だと知ったうえで動画を保存した場合などです。
missav.comには著作権侵害訴訟で移管命令が出ている
2025年1月、米国の連邦地裁では、日本の映像制作会社Will Co.が起こした著作権侵害訴訟で欠席判決が出ました。
裁判所は被告らについて300本の作品に対し1本1万5,000ドル、合計450万ドルの法定損害賠償を認めています。
さらに、thisav.com、missav.com、myav.com、missav789.comなどのドメインを無効化し、原告側へ移管するよう命じました。missav.comなどへの裁判所命令を確認する
少なくとも当時のmissav.comは、ネット上の噂だけで「違法サイト」と呼ばれていたわけではなく、著作権侵害訴訟の中でドメイン移管まで命じられています。
MissAVで注意したい危険な表示や操作
MissAVを利用したあとに警戒したいのは、
・突然表示されるウイルス警告
・ブラウザの通知許可
・不審なアプリやファイルのダウンロード
・別サイトでのIDやパスワード入力
・クレジットカード情報の入力
です。
画面に「ウイルスに感染しました」と出たことだけで、端末が感染したと判断する必要はありません。
重要なのは、その警告が出たあとに何をしたかです。
「ウイルスに感染しました」と表示されたとき
動画を再生しようとした際に、
「ウイルスが検出されました」
「あなたの端末は危険です」
「今すぐ修復してください」
などと突然表示される場合があります。
アダルトサイトの動画再生ボタンや、再生ボタンに見せかけた広告をクリックしたことをきっかけに、偽のセキュリティ警告が表示される事例が確認されています。
警告画面から、
・電話番号へ連絡する
・セキュリティソフトを購入する
・アプリをインストールする
・「今すぐスキャン」などを押す
よう求められても、その指示には従わずページやブラウザを閉じてください。
偽警告を消すために案内されたアプリやソフトを、そのままインストールするのは避けます。
通知を許可したあと警告が続くとき
サイトを見ている途中で「通知を許可しますか?」と表示され、「許可」を押したあとから警告が繰り返し出ることがあります。
ブラウザの通知機能を悪用すると、元のページを閉じたあとでも、
「パソコンがウイルス感染した」
「スマートフォンをクリーンアップしてください」
などの偽通知を表示できます。
この場合は、ブラウザの設定から通知を許可しているサイトを確認します。
Chromeなどでは「サイトの設定」「通知」から許可済みのサイトを確認できるので、今回の操作で許可した不審なサイトがあれば通知許可を削除します。
メールアドレスやカード情報を入力したとき
警告画面や移動先のページでメールアドレス、パスワード、クレジットカード番号を入力した場合は、入力した内容に合わせて対応します。
IDやパスワードを入力したなら、そのサービスのパスワードを変更します。
同じパスワードをGoogle、SNS、通販サイトなどでも使っている場合は、同じパスワードを使っているサービスも変更してください。
クレジットカード情報を入力した場合はカード会社へ連絡し、身に覚えのない利用がないか明細を確認します。
MissAVを開いただけなら、次に思い出すのは「そのあと何をしたか」です。
ファイルを保存した。
通知を許可した。
アプリを入れた。
パスワードやカード番号を入力した。
該当する操作があれば、その内容に合わせて対処します。
MissAVはどこの国のサイト?
「MissAVは香港のサイト」と紹介されることがあります。
確認できるのは、2025年の訴訟でmissav.comなどとともに扱われたThisAV.comを運営していた会社が香港法人だったことです。
旧ThisAVの運営会社は香港法人
2022年の米国第9巡回区控訴裁判所の判決では、ThisAV.comを運営していたYouhaha Marketing and Promotion Limited(YMP)は香港で登記された会社で、香港のオフィスからThisAV.comを運営していたとされています。旧ThisAVの運営会社に関する裁判資料を確認する
旧ThisAVについては、香港法人による運営だったことが裁判資料で確認できます。
現在のMissAV系サイトについては事情が異なります。
2026年5月の米連邦地裁の手続きでは、missav.ws、missav.ai、missav.live、missav123.com、missav.app、missav.lifeなどについて、著作権者側が所有者・運営者を特定できておらず、Cloudflareから情報を得るための申立てが認められています。現在のMissAV系サイトの運営者特定に関する裁判資料を確認する
そのため、旧ThisAVが香港法人によって運営されていたことは確認できますが、現在存在するMissAV系サイトまで同じ香港法人が運営しているとは確認されていません。
MissAVを見たあとに不安になった人は、まず端末に動画ファイルが残っているかを見てください。
偽のウイルス警告や通知が出た人は、通知を許可したか、不審なアプリを入れたか、パスワードやカード番号を入力したかも確認します。
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